----- Cinnamon -----
【OSのインストール】
・スワップパーティション
RAMが4GB以下の場合は設定を推奨
(設定しない場合、例えばGoogleMapのマルチタブなど高負荷時にハングアップする)
・インストールで選択する地域や言語
country: Japan
default locale: en_US UTF-8
key map: Japanese
・インストールで選択するグループ
Debian Desktop Environment と Cinnamon、Standard System Utility、あとは必要なサーバのみ
【ロケールと時刻の設定】
dpkg-reconfigure locales で、ロケールに ja-JP/UTF-8 を追加する(デフォルトは en-US のまま)
timedatectl で、timedate を Asia/Tokyo にセットし、RTC への書き込みを有効にする
【自動ログインとsudo】
sudo をインストールし、sudoersにユーザを加える
スクリーンセーバーとロックをオフにする
ファイルlightdm.confのオートログインにユーザを登録する
【プログラムのアンインストール / インストール】
(以下、apt を使うと良い)
--- / apace2
--- / samba,smbclient,cifs-utils(ファイルsmb.confをコピーして引き継ぐ)
--- / fonts-vlgothic,fonts-migmix
--- / rsync
--- / gvfs-backends
--- / tidy
--- / net-tools
--- / bsd-mailx,mailutils(mailグループにユーザを加える)
--- / cups
--- / fcitx5-mozc(fcitxとmozcのトリがを有効にする)
--- / powermgmt-base
--- / dconf-editor
--- / grub-customizer
--- / clamav,clamav-daemon(systemctl で clamav-daemon.service と clamav-freshclam.service を登録する)
--- / unattended-upgrades(ファイル50unattended-upgradesで更新対象がセキュリティのみになっていることを確認する)
xarchiver / ⇒ file-roller
mousepad / ⇒ gedit
ristretto / ⇒ eog
parole,totem,rhythmbox / ⇒ vlc
evolution / ---
empathy / ---
package-kit / ---
xscreensaver / ---
【ネットワーク設定】
network-manager をインストールデフォルトのままGUIで使う
【デスクトップの設定】
System Settings が全ての設定のフロントエンドとして使える(Window Tiling の停止なども)
(更に詳細はdconf-editorでも設定可/Tweaks系は不要/GnomeのExtensionsやAlacarteは不要)
---補足---
LINUXのディストリビューションでは、GUIプログラムをひとつディスプレイにマッピングするだけであれば、デスクトップ環境もウィンドウマネージャもディスプレイマネージャも必要ありません(Xserverは必要です)。ただCADやブラウザなど複数のモダンなウィジェットを同時に扱うときにはウィンドウマネージャが必要で、さらにデスクトップ環境があればとても便利です。
Debianにそのようなデスクトップ環境(+ウィンドウマネージャ)が求められる場合、両事業所では現在 Cinnamon(+Muffin) または XFCE(+Xfwm) を使っています。このページは Cinnamon を用いた Debian のインストール例です。この構成には、
・Windows のファイルマネージャやスタートメニューといった機能と同様のツールをほとんど同じ感覚で使うことができる
・Firefox, Thunderbird, Zoom などのソフトウエアにおいてもWindowsと同じUIや機能が提供されている(日本語環境も含む)
などの特徴があります。
また、自動更新の対象をセキュリティアップデートに限定してあることから、
・自動更新によって端末が使えなくなる/意図せずにソフトウエアがインストールされるといった面倒がない
・外部サーバとの接続を伴うソフトウエアはユーザが意図的に起動するもののみ
といったメンテナンス上の利点も考えられるでしょう。
−---- takezou -----